F.A.Q. - 9. パッケージ使用上の問題 - 特定のパッケージ
質問9.1: XMMS から音がでません。
回答: XMMS設定で "eSound Output Plugin" を選択しているか確認してください。 おかしなことに、デフォルトでは disk writer プラグインが選択されています。
これでも音がでないか、 XMMS がサウンドカードを見つけられないといっているなら:
- Mac OS X で無音にしていないか確認。
esdcat /usr/libexec/config.guess
を実行 (あるいは他の小さいファイル)。 何か音が聞こえたら、 eSound が動作しているので、正しく設定されていれば XMMS でも動作するはずです。 何も聞こえなければ、 esd が何らかの理由で動作していません。esd &
を起動してみて、メッセージを監視してください。- まだ動作しないなら、
/tmp/.esd
と/tmp/.esd/socket
のパーミッションを確認してください。 あなたのアカウントが所有者として設定されているはずですが、そうでなければ、 esd が動作していれば kill して、 root 権限でディレクトリを削除してください (sudo rm -rf /tmp/.esd
)。 この後、 esd を再起動してください (root ではなく、一般ユーザーとして)。
esd は root ではなく一般ユーザーで実行されるよう設計されていることに注意してください。
通常、ファイルシステムソケット /tmp/.esd/socket
を経由して通信します。
esd クライアントを別のマシンでネットワーク経由で実行する場合、 -tcp
と -port
の切替えのみが必要です。
この他に、 10.1 で XMMS がクラッシュするという報告があります。 この件に関しては、まだ分析も修正もしていません。
質問9.2: nedit でファイルを編集していると、他のファイルを開く時にウィンドウが出ますが、反応がありません。
回答: これは最近のバージョンの nedit
と lesstif
の既知の問題で、他のシステムでも同様です。
File-->New でウィンドウを開き、次のファイルを開くと問題を回避できます。
この問題は nedit-5.3-6
で lesstif
から openmotif3
に依存するようになり、解決されました。
質問9.3: 助けて! XDarwin を起動してもすぐ終了しちゃう!
回答: 慌てない、慌てない。 Running X11 ドキュメントには、この問題の 問題対処法の節 (英語版) があります。
質問9.4: XDarwin を起動しようとすると、このメッセージがでます "xinit: No such file or directory (errno 2): no server "/usr/X11R6/bin/X" in PATH"。
回答: まず、X の起動スクリプト ~/.xinitrc
が init.sh を読み込んでいるか確認してください。
Jaguar では、全ての xfree86
パッケージがビルドされるが、実際には xfree86-base
と xfree86-base-shlibs
だけがインストールされていることがあります。
xfree86-rootless
と xfree86-rootless-shlibs
がインストールされているかを確認し、なければ fink install xfree86-rootless
で解決です。
もしインストールされているなら、 fink rebuild xfree86-rootless
を試してください。
これがうまくいかない場合、 /usr/bin/X11R6
が PATH に含まれているか確認してください。
質問9.5: Apple X11 の delete キーを、 XDarwin のように使いたいのです。
回答: XDarwin と Apple X11 で delete
キーの挙動が違うという報告がありますが、これは X の起動ファイルに以下を追加することで調整できます:
.Xmodmap:
keycode 59 = Delete
.Xresources:
xterm*.deleteIsDEL: true xterm*.backarrowKey: false xterm*.ttyModes: erase ^?
.xinitrc
xrdb -load $HOME/.Xresources xmodmap $HOME/.Xmodmap
質問9.6: GNOME 1.x から GNOME 2.x にアップグレードしたら、 gnome-session
がウィンドウマネージャーを開かなくなりました。
回答: GNOME 1.x gnome-session
は自動的に sawfish
ウィンドウマネージャーを呼出していましたが、 GNOEM 2.x では ~/.xinitrc
で gnome-session
の前に呼び出さなくてはなりません。
... exec metacity & exec gnome-session
注記: この問題は GNOME 2.4 では発生しません。
gnome-session
を実行することでウィンドウマネージャーを呼び出すようになりました。
質問9.7: Panther で Apple X11 にアップグレードしたら、ウィンドウのタイトルバーが消えました。
回答: あなたは X11 を Panther に付属する "X11 1.0 - XFree86 4.3.0" にアップグレードしなかったようです。 Disk 3 の X11.pkg から X11 をインストールできます。
質問9.8: X11 と Fink に問題があります。
回答: 二つの可能性が考えられます。
-
バイナリからインストールしている場合:
通常、X11User を再インストールする必要があります。 インストーラは、稀にファイルをインストールし忘れるためです。 何度か再インストールする必要があるかもしれません。
fink list -i system-xfree86
とすると、
system-xfree86
とsystem-xfree86-shlibs
がインストールされているかを示します。fink list x11
とすると、
x11-shlibs
とx11
の virtual package があるかを示します。もし、X11User の再インストールでもダメな場合、 下記の特別なデバッグ をお読みください。
-
ソースからインストールしている場合:
通常、X11SDK を(再)インストールする必要があります。 これはソースからパッケージをビルドする際に必ず必要です。 Tiger DVD か、Leopard DVD の(Optional Installs/)Xcode Tools/Packages にあります。
fink list -i system-xfree86
とすれば、
system-xfree86
,system-xfree86-shlibs
, およびsystem-xfree86-dev
がインストールされているとわかるでしょう。-dev
パッケージがない場合、X11SDK を再インストールします。 Apple のインストーラは、稀にファイルを忘れるためです。 もし他の二つのどれかがない場合、同じ理由で X11User を再インストールします。 この後、fink list x11
とすれば、
x11-dev
,x11-shlibs
, およびx11
の virtual package があることを確認できるでしょう。もし、X11User と X11SDK の再インストールでもダメな場合、 下記の特別なデバッグ をお読みください。
質問9.9: まだ X11 と Fink の問題が解決されません。
回答: Fink が XFree86 または X.org を要求する や 10.2 からの X11 とアップグレード のヒントで問題が解決されないか、自分の問題と異なる場合、 X11 をきれいに削除し、代替パッケージと X11 関連パッケージを削除します:
Leopard では、
sudo pkgutil --forget com.apple.pkg.X11User sudo pkgutil --forget com.apple.pkg.X11SDKLeo
を実行します。次に、10.4 と 10.5 では、
sudo dpkg -r --force-all system-xfree86 system-xfree86-42 system-xfree86-43 \ xorg xorg-shlibs xfree86 xfree86-shilbs \ xfree86-base xfree86-base-shlibs xfree86-rootless xfree86-rootless-shlibs \ xfree86-base-threaded xfree86-base-threaded-shlibs \ xfree86-rootless-threaded xfree86-rootless-threaded-shlibs rm -rf /Library/Receipts/X11SDK.pkg /Library/Receipts/X11User.pkg fink selfupdate; fink index
と実行します。 (最初の行は、存在しないパッケージを削除しようとしているという警告の場合もあります) 次に、Apple X11 (および、必要であれば X11SDK) を再インストールするか、 10.4 の場合、XFree86 や X.org などの他の X11 を再インストールします。
まだ問題がある場合、
fink-virtual-pkgs --debug
と実行することで何が不足しているかの情報が得られます。
古いバージョンの fink
を使っている場合、Perl スクリプト
(Martin Costabel 作成) で同様の情報が得られます。
- 入手先: http://perso.wanadoo.fr/costabel/fink-x11-debug
- 好きな場所に保存
- ターミナルウィンドウから実行:
perl fink-x11-debug
質問9.10:
Tiger (OS 10.4) にアップデート後、GTK アプリを使うと必ず
_EVP_idea_cbc
に関連したエラーが出ます。
回答: これは、 Tiger (10.4.1 現在) のダイナミックリンカのバグによるものです。 以下のようにコマンド名の前に追加することで、とりあえず起動させることができます:
env DYLD_FALLBACK_LIBRARY_PATH=:
例えば、 gnucash
の場合
env DYLD_FALLBACK_LIBRARY_PATH=: gnucash
この方法は、Apple X11 のアプリケーションメニューからでも、ターミナルからでも有効です。
これをグローバルに設定する (スタートアップスクリプトと .xinitrc
、GNOME を使う場合には必須) のも良いでしょう。
(ログインシェルに関わらず) .xinitrc
と、 bash ユーザーは .profile
(または他のスタートアップスクリプト) に、
export DYLD_FALLBACK_LIBRARY_PATH=:
と記述し、tcsh ユーザーは、同様に .cshrc
(または他のスタートアップスクリプト) に、
setenv DYLD_FALLBACK_LIBRARY_PATH :
と記述します。
これは base-files-1.9.7-1
以降では自動的に追加されます。
質問9.11: どの GNOME アプリケーションでも、ヘルプ機能が使えません。
回答:
yelp
というパッケージをインストーする必要があります。
このパッケージは、暗号化を使用するため GNOME バンドルに含まれていません。
ヘルプシステムを使用するためだけの理由で、GNOME 全てを crypto ツリーに入れることはしないという判断がされています。